草原に抱かれて
脚本・監督 | チャオ・スーシュエ |
出演 | バドマ/イデル |
作品データ | 2022年/中国/モンゴル語/96分 |
配給 | パンドラ |
内モンゴル自治区の広大な草原 その懐に抱かれるような心地よさ!
内モンゴル自治区フルンボイル市が舞台の本作。母の“思い出の木”を探す旅は、内モンゴル自治区の広大な草原を巡るロードムービーでもある。草原の美しい風景を映し出すのは、撮影監督ツァオ・ユー。
『南京!南京!』(ルー・チューアン監督/2009年)
アジア・フィルム・アワード最優秀撮影賞、金馬奨最優秀撮影賞、サン・セバスチャン国際映画祭最優秀撮影賞他多数
『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』(チェン・カイコー監督/2017年)
金鶏奨最優秀撮影賞、アジア映画批評家協会賞最優秀撮影賞
『エイト・ハンドレッド 戦場の英雄たち』(クワン・フー監督/2020年)
北京電影学院アカデミー賞最優秀撮影賞ノミネートなど多数の受賞歴に輝く実力派である。
Story
この物語は内モンゴルの都市で、電子ミュージシャンであるアルスの生活を描いています。彼の生活には悩み事があり、それはアルツハイマー病を患う母親と、兄夫婦と一緒に住むことです。
ある日、アルスは兄夫婦の家を訪れ、共同住宅の小さな部屋で、一日を囚人のように過ごす、変わり果てた母親の姿を見ます。母親はもはや自分の息子を認識できません。アルスはこの状況を我慢できず、母親を引き取り、彼女の望む故郷に連れ戻すことを決意します。
彼らは大草原で独自の生活を始めますが、母親の病状が次第に悪化し、徘徊を繰り返すようになります。最終的にアルスは母親が迷子にならないよう、縄で母親と自分を縛りつけることになります。彼らはまるで母親が少女に戻ったかのように、母親の思い出の木を探し続ける旅に出ます。大草原での伝統的なゲルでの生活を送りながら、母親は徐々に解放されていくのですが、母親の最期の時が近づいてきます…。