2020年製作/90分/PG12/アメリカ | |
原題 | Unhinged |
配給 | KADOKAWA |
劇場公開日 | 2021年5月28日 |
監督 | デリック・ボルテ |
脚本 | カール・エルスワース |
出演者 | ラッセル・クロウ,ジミ・シンプソン,カレン・ピストリウス,ガブリエル・ベイトマン,アン・レイトン,マイケル・パパジョン,ルーシー・ファウスト,オースティン・P・マッケンジー,シルビア・グレース・クリム,グレゴリー・ホーブソン |
デリック・ボルテ監督による、サイコパスが路上でトラブルになった女性をどこまでも追い詰めていく、やりすぎスリラー。
「グラディエーター」のオスカー俳優ラッセル・クロウが、あおり運転の常習犯を演じたスリラー。
監督のデリック・ボルテにとって、『アオラレ』は個人的にとても共感できる内容だったという。ボルテはこう語る。
ラッセル・クロウは、初めて『アオラレ』の脚本を読んだ時、本能的に次のように反応したという。
「『絶対にやらない。この映画には絶対に出演しない。恐ろしすぎる。しかも役が暗すぎる……』と自分の口からこぼれた瞬間、いつから、こういう作品を拒むようになったんだろう、って思ったんだ。こういう映画こそ僕が求めるものなのに。僕は、まさにこういう難しい役柄をいつも求めているんだよ」
現代的なノンストップ・スリラー『アオラレ』の主演を努めるのは、アカデミー賞®受賞俳優ラッセル・クロウ。
『アオラレ』は、誰でも経験したことのある路上での運転手同士のトラブルが、思いも寄らない恐ろしい結末に至る様子を描き、かろうじて保たれている社会のバランスを掘り下げていく。
レイチェル(カレン・ピストリアス)は、仕事に遅刻しそうで焦っているとき、見知らぬ男(ラッセル・クロウ)と信号で言い合いになる。
男は、自分が世の中から置き去りにされていると感じ、自分の無力さに絶望している。やがてレイチェルと彼女の愛する者たちは、彼女を苦しめることでこの世に自分の生きた証を残そうとする男の標的となっていく。
男が執拗にレイチェルを追いつめていく姿は、我々が今にもキレそうな人間と隣り合わせで生きていることに気づかせる。
寝坊してあわてて息子を学校へ送りながら職場へと向かう美容師のレイチェル。車を運転する彼女は信号待ちで止まるが、信号が青になっても前の車は一向に発進しようとしない。
クラクションを鳴らしても動じないため、レイチェルは車を追い越すが、つけてきた男から「運転マナーがなっていない」と注意されてしまう。
レイチェルに謝罪を求めるが、彼女は拒絶して車を出す。息子を学校に送り届けたものの、ガソリンスタンドの売店でさっきの男に尾けられていることに気づく。
店員は「あおり運転の常習犯よ」と警告。車に戻ったレイチェルはある異変に気付いた。が、時すでに遅し。信じられない狂気の執念に駆り立てられた男の“あおり運転”が、ノンストップで始まるのだった―
「グラディエーター」のオスカー俳優ラッセル・クロウが、あおり運転の常習犯を演じたスリラー。被害者となるレイチェルを、「移動都市 モータル・エンジン」「否定と肯定」などに出演したカレン・ピストリアスが演じた。監督は「レッド・バレッツ」「幸せでおカネが買えるワケ」のデリック・ボルテ。