都市伝説のブギーマンとは
「もしいい子でなければブギーマンが来るよ」は西洋の親が子供に対して、よくいう寝かしつけの脅し文句です。
「ブギーマン」は、都市伝説や民間信仰に登場する幽霊に類似した怪物です。一般的に夜中や暗闇の中で現れ、イタズラをする子供たちをおびき寄せると言われます。なお、ブギーマンの伝説はさまざまな形で存在します。また、地域によっては異なる名前や特徴を持つこともあります。
ブギーマンの起源や歴史ははっきりしていません。以前から語り継がれてきた都市伝説のような、幻想の怪物だと考えられています。もっとも、ブギーマンの存在は子供たちが従順になるように使われてきた手段です。また、脅しや戒めの役割を果たすためにも効果があります。
現在、ブギーマンは子供の幻想やフィクションのキャラクターとして扱われています。絵本や映画などの作品に登場し、スリルを感じる素材や物語の悪役として取り上げられます。
ブギーマン(2023)
「ブギーマン」はホラー小説の巨匠スティーヴン・キングの短編小説をもとに、全米で大ヒットのサスペンス・ホラーです。母を亡くした3人家族に近づく、正体のわからない恐怖を描きます。
高校生のセイディと幼い妹のソーヤーは突然母親を亡くし、そのショックからなかなか立ち直れません。また、セラピストとして働く姉妹の父も、妻を亡くした悲しみに打ちひしがれます。そのため、家族は向き合うことができていないです。心に闇を抱え、バラバラとなった3人に闇に紛れる何かが襲いかかります。
Cobweb(コブウェブ、2023)
「Cobweb(コブウェブ)」が北米で公開された後、多くのメディアから高い評価を受けました。中でも、「ホラー映画ファンの必見リストに載せるべきだ」と絶賛しています。
壁の中から聞こえる謎めいた音に8歳の少年ピーターは悩まされていました。そして、その悩みを両親に打ち明けるのだが真剣に取り合ってくれませんでした。やがて、ピーターはその背後に隠された恐ろしい秘密をばらし始めます。
古典の「ブギーマン」と変種の「Cobweb(コブウェブ)」
2023年の映画、「ブギーマン」と「Cobweb(コブウェブ)」は類似しているオープニングとなります。共通点は、夜中の部屋にいる子供が何かを怯えています。そして、正体不明の何かが近づいてきます。また、両方ともスリルとサスペンスにあふれた雰囲気が味わえます。「ブギーマン」は古典的な都市伝説のようなストーリーで、展開がうすうす予想できます。
一方、「Cobweb(コブウェブ)」は意外で驚きに満ちたホラーです。キャラクターやプロットから、さまざまなホラー映画のパターンを連想させます。しかし、どんな種類のホラーなのかを予測することはできませんでした。
幽霊や殺人、心理サスペンスなど様々なホラーの要素を兼ね備えています。観客を驚かせたりサスペンスを演出したりするために、展開や配置は非常に配慮されています。クモの網のように、すべての人物を緊密に結びつけ、何かがおかしいと気づいても、それから逃れることはできません。
「Cobweb(コブウェブ)」のシナリオは空白の使い方が絶妙で、一定の想像の余地を残します。観客の好奇心を引き付けながら、適切なタイミングで満足できる回答を提供します。まさに低予算ホラー映画の優れた例です。