プリクエルとは
「プリクエル」とは、元の物語よりも前に起こる出来事を描いた作品です。また、「prequel」接頭辞「pre-」(ラテン語の「prae」、”before”の意味)と「sequel」から派生しています。
続編と同様に、プリクエルも、派生元の作品と同じプロットに関するかどうかはっきりしないことがあります。プリクエルは元の作品の出来事につながる背景を説明します。だが、ときにはそのつながりが完全にはっきりしないこともあります。また、観客が次に何が起こるかを知っていることを利用します。故意に言及してドラマチックなアイロニーを作り出すことがあります。
ライオンズゲート・フィルムズのプリクエル
ライオンズゲート・フィルムズは2023年、2つシリーズのプリクエル「ハンガー・ゲーム0」と「ソウX」を配給ました。どれもシリーズの従来の公式とパターンを打破すします。また、キャラクターの描写とストーリーの構築に力を入れています。ゆえに、観客を「主人公」の人生の転機に連れて行き、引き込むような展開となっています。
ハンガー・ゲーム0(2023)
「ハンガー・ゲーム0」はメガヒットシリーズ『ハンガー・ゲーム』の前日譚です。北米初登場第1位の大ヒットスタートを切りました。また、映画レビューサイトでも91%の高評価を獲得しました。
「ハンガー・ゲーム0」は、依然として壮大で圧倒的なシーンがあります。特に、主人公スノーが国を支配する狂気な人物となる過程に焦点を当てます。つまり、スノーがパネムの独裁者として君臨する数十年前に当たるエピソードゼロとなります。なお、本編シリーズの三部作の内容と呼応するディテールがあります。
「ハンガー・ゲーム」は反乱を起こした12の地区を戒めるため、行われる恐怖の催しです。毎年各地区から1人ずつ選ばれた少年少女が最後の1人になるまで殺し合います。18歳のスノーは、贄の教育係に任命されます。なお、彼は貧しい境遇から抜け出すため優勝を目指します。しかし、彼が担当するルーシーは第12地区出身の弱い少女です。
ソウX(邦題未定)(原題:Saw X、2023)
「ソウX(邦題未定)」(原題:Saw X、2023)
伝説の殺人鬼ジグソウが帰ってきました!大ヒット作「ソウ」シリーズの最新作「ソウX」が公開されました。今回では、シリーズの創始者であるジェームズ・ワンがプロデュースします。80歳のトビン・ベルが約6年ぶりに「ジグソウ殺人鬼」ジョン・クレイマーを演じます。
「ソウX」のストーリーは「ソウ」と「ソウ2」の間に設定されています。脳腫瘍に苦しむジョン・クレイマーは、メキシコに向かいます。高リスクの実験的な手術を受けることを決意します。しかし、手術全体が詐欺だったことが判明します。彼は自らの「特殊な技能」を使ってこれらの悪党たちを懲らしめることを決意します。名高い殺人鬼ジグソウが今回は「アンチヒーロー」に変身します。そして、虐げられた弱者に抗する詐欺グループと戦います。
殺人鬼ジグソウの復帰だけでなく、弟子であるアマンダも登場します。アマンダは早くも「ソウ」の初回に登場します。彼女は殺人鬼ジグソウの弟子となります。師匠と協力して様々な残虐な仕掛けを作り出しています。