このレスキューがすごい!感動の実話映画2023
感動の実話を元にした映画は常に人間性の明るい面を強調します。なかでも、救出するために奮闘する姿を描く実話を映画化することが非常に多いです。
感動と奇跡の実話を映画化する際に、わりと決まったパターンがあります。登場人物を絞り、どん底からの脱出や人間的に成長を遂げるエピソードをちりばめます。そして、物語がエモーショナルに盛り上がるように再構築します。
実際、2時間前後の映画で実話をそのまま描くことは不可能です。あらゆる「実話の映画化」はある程度のフィクション化を前提にしています。
コヴェナント/約束の救出
「コヴェナント/約束の救出」は今なお続くアフガニスタン問題とアフガン人通訳についてのドキュメンタリーから着想を得た映画です。また、ガイ・リッチー監督がリアルで緊迫感に満ちた社会派ヒューマンドラマに初めて挑みました。
物語の舞台は2018年のアフガニスタンです。米軍曹長のジョン・キンリーは、アフガン人通訳のアーメッドを雇います。彼の部隊はタリバンの武器庫を突き止めるが大量の兵を送り込まれます。だが、キンリーとアーメッド以外は全員殺されます。キンリーも銃弾を受け瀕死の状態となります。しかし、アーメッドによって救出され、タリバン占領下の土地から無事妻子の元へと帰還します。だが、自分を助けたことにより、アーメッドがタリバンに追われる身となります。そして、愕然とするキンリーは、彼と家族を助け出すために、再びアフガニスタンへ戻ります。
カンダハル−突破せよ−
イランに潜入したCIAトム・ハリスは、核開発施設の破壊工作に成功します。しかし、CIAの内部告発で機密情報が漏洩し、全世界に顔と名前が晒されます。そして、即刻ミッションを中止し、中東からの脱出を図る彼が目指します。目標は400マイル離れたアフガニスタン南部のカンダハルにあるCIA基地です。そこを30時間後に離陸する飛行機に乗らなければ、生き残るチャンスはないです。トムは、アフガニスタン人通訳モーとともに基地へと急ぐが、行く手には様々な勢力が立ちはだかります。そして、敵と味方が入り乱れるカオスな死闘と追跡劇が繰り広げられます。
コヴェナント/約束の救出とカンダハル−突破せよ−
2023年、アフガニスタン戦争をテーマにした2つの映画が上映されました。それらは「コヴェナント/約束の救出」と「カンダハル−突破せよ−」です。両方のプロットは英米連合軍がアフガニスタンの通訳を救出または保護することをテーマとしています。プロットは大体似ていますが、本質的な違いがあります。「コヴェナント/約束の救出」は基本的には伝統的な戦争映画とアクション映画であります。そのため、アフガニスタンの政治状況について多くの場面が割かれていません。
「カンダハル−突破せよ−」は観客にイラン、パキスタン、アフガニスタンがイスラム教国家であるにもかかわらず、必ずしも同じ利益を持っていないことを無保留に理解させました。タリバン、アルカイダ、イスラム国はすべてテロ組織です。だが、それぞれが聖戦をどのように推進するかについて異なる見解を持っています、そのため、彼らはお互いに対立しているだけでなく、時折激しく対立しています。
サウンド・オブ・フリーダム
「サウンド・オブ・フリーダム」は、ティム・バラード氏の実話を基にした作品です。批評家から好評を得て、興行収入も驚異的な成功を収めました。また、全世界で4,100万ドル以上の収益を上げ、注目が高い映画です。
主人公は、悪質な人身売買業者から子供たちを救出する危険な任務に挑みます。過酷な現実を描きながらも、子供を守るために尽力する人々の存在を示します。ゆえに、希望を与える映画となっています。
アメリカ国家安全保障局の捜査官ティムは、児童人身売買に関連する事件を追跡しています。ある任務で、彼は残忍な犯罪組織から少年を救出します。そして、その少年の姉妹も同様に被害を受けていることを知ります。一瞬の葛藤の後、ティムは危険を冒して姉妹を救出することを決意します。しかし、政府の官僚によって阻止され、追跡を続けることは許可されません。ティムは断固として仕事を辞めます。コロンビアのジャングルに潜入し、少女と子供たちを地獄から救い出すことを誓います。
極限境界線-救出までの18日間-
「極限境界線-救出までの18日間-」は2007年のタリバンによる韓国人質事件をもとにした映画です。なお、ヨルダン政府の全面的な協力を受けて制作されました。混沌としたアフガニスタンで、人質を救うために危険な交渉を描きます。
2007年、アフガニスタンで、韓国人23名がタリバンに拉致される事件が起きます。タリバンは24時間以内に韓国軍の撤退と収監中の仲間23名の釈放を要求します。そして、外交官のチョンはアフガニスタンに釈放を要請します。しかし、拒絶されてしまいます。工作員パクがアフガニスタンのフィクサーと交渉するも決裂になります。そして、チョンとパクは人質を救うため、不本意ながらも手を組むことになります。
非公式作戦(原題:비공식작전)
「非公式作戦」は1986年のレバノンで発生した韓国外交官誘拐事件を基にした映画です。制作には7か月かかり、北アフリカのモロッコでのロケが行われました。
1987年、中東課から離れることができない外交官ミンジュンは、ある日、20ヶ月前にレバノンで行方不明になった外交官からの合図を電話で聞きます。ミンジュンは救出任務が成功すればアメリカへの転任を期待します。ゆえに、希望に胸を膨らませ、同僚を救うための非公式な任務を自ら引き受け、レバノンに向かいます。
レバノンに到着したミンジュンは、身につけている身代金を狙う空港警備隊の銃撃を避けるために、偶然にも韓国人タクシー運転手のチャンスの車に乗り込みます。さらに、暴力団ですら身代金を狙って追いかけてきます。ミンジュンが頼ることができるのは唯一の韓国人、チャンスだけです。しかし、お金さえ払えば何でもできるという怪しい人物であるチャンスは、果たしてミンジュンと協力して同僚を救うことができるのでしょうか?