宇宙は広大で、謎に満ちています。その多くは、科学が大きく進歩しても、まだ解明されていないのです。科学者たちは、宇宙が通常物質、暗黒物質、暗黒エネルギーの3種類の物質で構成されていると考えています。また、宇宙には、様々な放射線のほか、ガスや塵などの物質が浮遊しています。そのため、空っぽではありません。なお、宇宙の推定年齢は、114億年から138億年です。
人類の歴史では、空を見上げることから多くの疑問が湧き上がりました。つまり、宇宙には多くの星系があり、地球はその一部に過ぎません。宇宙には人類が生存するための条件を備えた星がまだ存在するのでしょうか?
様々な疑問を持って、人類が宇宙を探検するミッションは数十年前から始まりました。しかし、人類が地球以外の環境で生きるのはとても難しいことです。
ゼロ・グラビティ
「トゥモロー・ワールド」のアルフォンソ・キュアロンが監督を務めます。宇宙飛行士たちの極限的状況をVFXと3D技術を駆使して描いたSFドラマ。また、第86回アカデミー賞では、作品賞ほか同年度最多となる10部門にノミネート。そして、監督、撮影、視覚効果、作曲など計7部門で受賞を果たした。
スペースシャトルのメディカル・エンジニア、ストーン博士とベテラン宇宙飛行士のマットは、船外作業をしていたところで予想外の事故に遭い、宇宙空間に放り出されてしまいます。
ゆえに、空気も残りわずかで地球との交信手段も断たれます。2人は、たった1本のロープでつながっているだけです。そして、絶望的な状況の中から生還を目指します。
ストーン博士役にサンドラ・ブロック、マット役にジョージ・クルーニー。
アポロ13
監督は「バックドラフト」のロン・ハワード。月面探査船アポロ13号爆発事故の実話を基にした映画です。絶体絶命の危機に陥った乗組員たちの救出劇をスリリングに描いた人間ドラマ。第68回アカデミー賞で9部門にノミネートされ、編集賞と音響賞を受賞しました。
アメリカでは月面着陸に成功したアポロ11号と12号に続き、13号打ち上げの準備が進められていました。1970年4月11日、アポロ13号はベテラン宇宙飛行士の船長ジムとフレッド、代替要員として搭乗したジャックを乗せ、月へ向けて出発します。
しかし、月まであと少しの距離に迫った頃、突如として爆発事故が発生してしまいます。そして、絶望的な状況に陥った乗組員たちは、地上の管制センターと力を合わせて地球への生還を目指します。
出演は「フォレスト・ガンプ 一期一会」のトム・ハンクス、「フットルース」のケビン・ベーコン。
インターステラー
「ダークナイト」のクリストファー・ノーラン監督によるSFドラマ。また、2015年のアカデミー賞で、視覚効果、美術などの5部門にノミネートされました。人類の滅亡が迫る近未来を舞台に。家族や人類の未来を守るため、未知の宇宙へと旅立っていく元エンジニアの男の姿を描きます。
劇的な環境変化による食糧危機が発生し、人類は存亡の危機を迎えていました。そこで、人々は居住可能な新たな惑星を探すという危険なミッションに挑むことになります。
選ばれたのは元パイロットのクーパーらわずかなクルーのみ。クーパーは幼い娘を地球に残して、宇宙へと旅立ちます。そして、やがて水の存在する惑星にたどりつきます。
主演は、「ダラス・バイヤーズクラブ」でアカデミー主演男優賞を受賞したマシュー・マコノヒー。共演にアン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン。
オデッセイ
「エイリアン」「ブレードランナー」などSF映画の巨匠リドリー・スコットがメガホンをとりました。アンディ・ウィアーのベストセラー小説「火星の人」を映画化。火星にひとり取り残された宇宙飛行士のサバイバルを描きます。
火星での有人探査の最中、嵐に巻き込まれてしまったワトニー。仲間たちは緊急事態を脱するため、死亡したと推測されるワトニーを置いて探査船を発進させ、火星を去ってしまいます。
しかし、奇跡的に死を免れていたワトニーは、酸素は少なく、水も通信手段もなく、食料は31日分という絶望的環境です。4年後に次の探査船が火星にやってくるまで生き延びようと、あらゆる手段を尽きます。
極限状態の中でも人間性を失わず、地球帰還への希望をもって生き続ける主人公マーク・ワトニーをマット・デイモンが演じます。